水を管理する
中央管理所
用水施設の情報データを集約、台地の用水の適正管理運用
当所では、管理下各所からの情報データを基に円滑な水管理を行い、これによって芳賀の各地域で必要とする用水の公平な配水を行うことができます。
管理対象は子局4局、孫局3局等で、これらからの計測データ、機器状態信号のデータを収集・伝達、全対象施設の監視および管理を行います。
左:操作室 右:斜樋ゲート操作室(塩田調整池)
システム図
システム配置図
水を活かす
営農
安定した用水供給から生まれる明るい将来像
本事業によって確保される用水の効果的活用により、芳賀台地の未来・営農の将来を展望できます。
現在の芳賀地区内では、なす、トマト、きゅうり、いちごなどの露地栽培、鉢物ではシクラメン、切り花ではスプレー菊などの花卉栽培が隆盛しています。さらに果樹類では、芳賀町を中心として梨を栽培しており、全国でも有数の産地を成しています。
今後の適正な水利用により水不足の解消・干ばつ防止はもとより、水分調整による品質改革や収穫量の向上、新規作物の導入拡大やハウス栽培の導入、計画的で安定した作付けや出荷が容易になり、また防除用水として多岐にわたる利用法、水封マルチによる凍霜害防止などの効果等々を見込むことができます。
近年の目標としては、野菜重点5品目(トマト、にら、なす、きゅうり、ねぎ)と、いちごの収穫量増大および供給面の戦略的拡大を掲げており、都市近郊園芸産地としての豊かな発展が期待されています。
大空のイメージから…
中央管理所は、芳賀台地農業水利事業のシンボルとして雄大なスケールを誇る『塩田調整池』(愛称:芳那の水晶湖)の水面に似合う大空の青さにふさわしいイメージをもとに、「池に舞い降りる鳥の飛翔」、「夢を大切に守る貝殻のシルエット」にヒントを得て建物の形が生まれました。